セックスミステリー

男の子はおちんちん。じゃあ、女の子はなんと言うだろう?

子どもの頃、自分の体の一部分に名前がないことが不思議だった。

別に困りはしなかったのだけれど、私は知りたかった。

母親には聞けなかった。

幼いないから、そこはなんだか恥ずかしい場所だったのである。

「女の子はおちょんちょんと言うんやで」

近所のおばあさんがじぶんの娘にそう言っているのを聞いて、わたしは「それは違う」と思った。

わたしはおばあさんが指出した名前ではなく、ほんとの名前を教えて欲しかった。

小学校の4,5年生くらいになってくると、学校で性教育なるものが始まる。

わたしは、やっと女の子の性器にも名前がついていることがわかった。

妙に感心したのを覚えている。

スライド上映で性行為について解説もあった。

見てもよくわからなかった。それは古代文明を見るのと同じだった。

ざっくりとしたイラストで描かれた男性と女性が重なり合っている図。

どこがどうなっているのかピンとこなかった。

写真にしてくれればいいのに。本気で思っていた。

赤ちゃんができるまでの過程を教科書で習って小学校を卒業するものの、中学校になってもどうしたら子どもができるのか、近本的にな理解できていなかった。

男と女。

手をつないだだけでは赤ちゃんはできないはず。